はじめて起業する方へ

経営者に、なるということ。

経営者とは、どんな人たちなのか。年齢、性別、収入。公的な数字で見ると、イメージとは違う姿が見えてきます。そして、会社をつくるということは、雇用と納税という役割を引き受けること。社会の役に立つから、利益が出る。そのことを、先にお伝えしておきます。

経営者は、どんな人か

社長の平均年齢は60.8歳。新しく社長になる人は52.8歳。

全国の社長の平均年齢は60.8歳で、35年連続で上がり続けています。社長が交代するときの新社長は平均52.8歳、引退は68.5歳。開業した人の平均年齢は43.9歳ですから、40代で始めて、20年以上続けて、60代後半で次に渡すのが、いまの日本の経営者の標準的な姿です。

  • 60.8歳社長の平均年齢(2025年・35年連続で過去最高)
  • 52.8歳新しく社長になった人の平均年齢
  • 43.9歳開業した人の平均年齢(2025年度)
  • 34.1年企業の平均年齢(業歴・2021年)

出典:帝国データバンク「全国 社長年齢 分析調査(2025年)」/日本政策金融公庫 総合研究所「2025年度 新規開業実態調査」(公庫が融資した開業後1年以内の企業 2,165社・2025年8月時点)/東京商工リサーチ「2021年 企業の平均年齢調査」

女性の経営者

女性社長は8.6%。でも、開業する人の4人に1人は女性。

全国の社長に占める女性は8.6%で、まだ少数です。けれど、新しく開業する人に限ると女性は25.7%で、4年連続の過去最高。しかも医療・福祉に近い業種では女性社長が多く、老人福祉事業では33.0%、保育所では39.6%が女性です。これから経営者になる人の中では、女性は珍しくありません。

  • 8.6%

    全国の社長に占める女性(5年連続で過去最高)

    1990年の4.5%から2025年の8.6%へ。業種別では老人福祉事業33.0%、身体障害者福祉事業27.2%、保育所39.6%と、福祉の分野で高くなっています。

    出典:帝国データバンク「全国 女性社長 分析調査(2025年)」

  • 25.7%

    開業した人に占める女性

    事業を決めた理由で男性と差が大きいのは「身につけた資格や知識を生かせるから」女性22.4%(男性19.9%)、「趣味や特技を生かせるから」女性11.1%(男性4.1%)。

    出典:日本政策金融公庫 総合研究所「2025年度 新規開業実態調査」(公庫が融資した開業後1年以内の企業 2,165社・2025年8月時点)

  • トータルケア

    はじめての起業で経営者になった女性が、直営にも加盟店にもいます

    トータルケアの創業者は、9人の子どもを育てながらはじめて起業した看護師です。加盟店にも、はじめての起業で経営者になった女性がいて、地域で事業を育てています。公庫の創業融資には女性向けの特別利率もあります。

    代表メッセージ/日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」制度ページ(2026年10月時点)

経営者の収入

役員の平均給与は761.9万円。ただし、ばらつきは大きい。

1年を通じて勤務した役員の平均給与は761.9万円(男性880.1万円・女性469.4万円)。給与所得者全体の平均478万円より高いものの、資本金2,000万円未満の会社の役員では665.0万円、資本金10億円以上では1,665.7万円と、会社の規模で大きく変わります。開業した人の収入への満足は28.3%にとどまり、収入は結果であって、最初から約束されるものではありません。

役員の平均給与と、給与所得者の平均(令和6年分)
区分平均給与男性女性
役員(全体)761.9万円880.1万円469.4万円
役員(資本金2,000万円未満の株式会社)665.0万円760.2万円437.0万円
役員(資本金10億円以上)1,665.7万円——
給与所得者(全体)478万円587万円333万円
給与所得者(医療・福祉)429.0万円——

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(役員は「1年を通じて勤務した役員」の給与で、中小企業の社長の報酬分布そのものではありません)/日本政策金融公庫 総合研究所「2025年度 新規開業実態調査」(公庫が融資した開業後1年以内の企業 2,165社・2025年8月時点)(収入への満足 28.3%)。

訪問看護フランチャイズの標準モデルは、開業3年で年商1億円・営業利益1,000万円を目標にしています。目標値であり、立地・体制により異なり、成果を保証するものではありません。その内訳は黒字化までの道筋と実績例と開業資金と収支でご覧ください。

経営者の仕事

法人の役割は、雇用と納税。

会社をつくって、人を雇い、社会に還元する。社会の役に立つから、利益が出る。会社とは、そういうものです。経営者になるということは、看護師や営業職として働くのとは別の仕事を、もうひとつ引き受けることです。

開業した人の49.8%は週50時間以上働いています。苦労の中身は、開業時は資金繰り、開業後は顧客の開拓と人材。それでも74.8%が開業に満足し、起業家の仕事のやりがい「満足」は64.7%で、勤務している人の37.9%を大きく上回ります。大変だけれど、やりがいがある。それが数字で見える経営者の姿です。

看護師の方へは、看護過程と経営のPDCAが同じ流れであること、そして「独立はひとりで」をお伝えしています。看護師で経営者になるということもあわせてお読みください。

出典:日本政策金融公庫 総合研究所「2025年度 新規開業実態調査」(公庫が融資した開業後1年以内の企業 2,165社・2025年8月時点)/日本政策金融公庫 総合研究所「2025年度 起業と起業意識に関する調査」

20代で経営者になった人

はじめての起業で、訪問看護を選んだ。

「トータルケア調布」のオーナーは、未経験の営業職から約4か月で開業した20代の経営者です。社長の平均年齢60.8歳の国で、20代の社長は少数派。それでも、仕組みと伴走があれば、はじめての起業で経営者になれる。その実例です。

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