夜間当直を看護師が支援する
夜間の呼び出しの多くは、医師が出向かなくても解決できています。必要なのは、その場で判断し、処置ができる看護師です。トータルケアの1拠点で約3か月・627件の緊急訪問を調べた論文をもとに、先生の夜の時間を守る体制をご提案します。
夜間の往診を外部に任せる形が、見直されています
夜間・休日の往診を外部の代行サービスに任せる形は、この数年で広がりました。一方で、2回続けての診療報酬改定で、そのルールがはっきり示されています。
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2024年度改定
ふだん診ていない患者さんへの往診は、加算が小さく
緊急・夜間・深夜の往診の加算は、過去60日以内に自院(または連携先)が訪問診療をしている患者さんなどが対象の高い点数と、それ以外の低い点数に分かれました。たとえば深夜の往診の加算は、機能強化型の在宅療養支援診療所(病床あり)で2,700点、それ以外の場合は485点です。
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2026年度改定
代行の往診医は「事前に対面で面談した医師」に
在宅療養支援診療所・病院が株式会社などの第三者を使って24時間の往診体制を整える場合の要件が明確になりました。患家に名前を伝えていない往診医は、往診日より前に自院の常勤医と面談し、診療方針を共有した医師に限られます。面談は対面で行うこと、そうした医師は常に1人以下であることも示されています。
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2026年11月
代行事業の担い手にも動き
医療機関向けに夜間・休日の往診代行を手がけてきた大手事業者が、その事業を他社へ承継すると発表しました。利用中のサービスは継続するとされていますが、夜間体制を外に頼る前提を、あらためて考える機会になっています。
点数・要件は厚生労働省の告示・通知・疑義解釈によります(2026年11月時点)。算定の可否は、最新の資料と地方厚生局でご確認ください。
夜間の呼び出しの96%は、医師を呼ばずに看護師の対応で完結していました
トータルケアの看護師が、自らの拠点の緊急訪問627件を看護記録から分析し、学会誌に発表しました。訪問診療を受けている患者さんへの緊急対応(看取りを除く496件)のうち、看護師が往診を依頼したのは3件、電話で医師に相談したのは16件でした。
| 指標 | 数値 | 中身 |
|---|---|---|
| 緊急訪問 | 627件(236名) | 1日平均6.4件。患者さん・ご家族からの依頼が96.2% |
| 夜間・早朝と深夜 | 321件(51.2%) | 夜間・早朝(18〜22時・6〜8時)181件、深夜(22〜6時)140件。半分以上が夜の時間帯 |
| 医師への連絡なしで完結 | 477件(96.2%) | 訪問診療を受けている患者さんの、看取り以外の緊急対応496件のうち |
| 看護師から医師への電話相談 | 16件(3.2%) | 坐薬の使用確認、内服・点滴開始の指示、救急搬送の指示など。電話相談から往診になったのは1件 |
| 看護師からの往診依頼 | 3件(0.6%) | 急な状態変化に伴う療養先の意思決定2件、骨折の疑い1件 |
| 救急搬送 | 4件(0.6%) | 緊急訪問627件のうち。転帰は「経過観察」が549件(87.6%) |
出典:田中智之・若松冬美・柏木公一「A訪問看護ステーションにおける緊急訪問看護の実態 〜3か月600件の緊急訪問看護実績から〜」日本在宅医療連合学会誌 3巻1号 pp.18–26(2022年)。トータルケアの1拠点(看護師は常勤換算で24.1人)での調査で、地域や体制によって結果は異なります。
論文の全文を読む(PDF・約1.1MB)(別タブで開きます)
日本在宅医療連合学会誌に掲載された論文の PDF です(著作権は一般社団法人日本在宅医療連合学会)。J-STAGE の掲載ページ(別タブで開きます)でもお読みいただけます。
夜の判断と処置ができる、訪問看護師がいること
医師を呼ばずに済んだのは、電話を受けるだけでなく、看護師が実際に患家へ伺い、その場で見立てて処置をしたからです。依頼の7割は痛み・熱・呼吸の苦しさなどの体の症状で、点滴やカテーテルなど医療機器のトラブルも1割近くありました。
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見立てる
ふだんの訪問で患者さんの状態を知っている看護師が伺い、様子を見てよいのか、医師の判断が要るのかを見極めます。
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その場で手当てする
痛みや熱への対応、点滴・カテーテルのトラブル、排泄のケアなど。主治医の指示の範囲で、その場で整えます。
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必要なときだけ医師へ
先生に連絡するのは、往診や搬送の判断が要るときだけ。状態を整理して報告するので、電話も短く済みます。
夜間の一次対応を、訪問看護ステーションという事業に
夜間の一次対応だけを看護師に頼むと、それ単独では報酬になりにくく、費用がかかるだけになりがちです。訪問看護ステーションとして運営すれば、日中の定期訪問と24時間対応の体制そのものが報酬の対象になり、夜間の体制を事業として支えられます。
| 観点 | 外部の往診代行に任せる | 自院の訪問看護ステーションで持つ |
|---|---|---|
| お金の流れ | 代行費として外に払い続ける | 訪問看護の報酬が入り、事業の売上になる |
| 夜間に伺う人 | ふだんの患者さんを知らない医師のこともある | 日中も訪問している自院の看護師 |
| 制度への対応 | 事前面談などの要件を、代行の医師ごとに整える | 看護師が一次対応し、医師の出動は必要なときに絞れる |
| 先生の夜 | 代行の医師との情報共有が続く | 呼ばれるのは判断が要るときだけ |
訪問看護の報酬の仕組みは訪問看護の収益構造、代行費を収益に置き換える考え方は当直代行費を、訪問看護で売り上げにでご紹介しています。
論文の拠点と同じ「24時間365日」の型を、そのまま
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夜間の体制
夜も伺える仕組みごと
夜間・早朝にも定期訪問を組み、オンコールとは別に看護師を配置する。論文の拠点で育ててきた24時間365日の運営の型を、本部がお渡しします。
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採用と育成
看護師集めから本部が伴走
求人から面接、訪問看護が未経験の看護師の研修まで。クリニックの診療を止めずに、看護師のチームをつくれます。
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連携
先生への報告の型も
いつ医師に連絡し、何を伝えるか。主治医との取り決めと報告の型を、開業前から一緒に整えます。
支援の中身は加盟メリット・サポート・実績、開業までの手順は開業までの流れへ。
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病床の集約化の先で、在宅部門が収益の柱になる理由。
訪問看護の収益構造
公的保険に支えられる需要と、訪問看護の報酬の仕組み。
先生の夜の時間を、看護師と分け合いませんか。
いまの夜間体制と代行費をお聞かせください。訪問看護ステーションを持った場合の体制と収支を並べて、具体的にご説明します。
出典一覧
- 田中智之・若松冬美・柏木公一「A訪問看護ステーションにおける緊急訪問看護の実態 〜3か月600件の緊急訪問看護実績から〜」日本在宅医療連合学会誌 3巻1号 pp.18–26(2022年2月)
- 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要(在宅)」往診料の評価の見直し
- 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定 個別改定項目」(2026年2月13日)在宅療養支援診療所・病院の24時間往診体制の要件/「疑義解釈資料(その2)」
- 日経メディカル「在宅医療を支える事業の承継」に関する報道(2026年11月6日)
点数・要件は2026年11月時点の公表資料によります。