お金は、何にかかるのか。
訪問看護は、売上の7〜9割が医療保険・介護保険という、一般的な業種とは異なる構造を持っています。そのため資金計画の考え方も変わります。ここでは何にお金がかかり、売上がどう作られ、なぜ運転資金が要るのかを整理します。
開業時に発生する費用の項目
金額は物件・エリア・規模で大きく変わるため、ここでは「何にかかるか」の項目を挙げます。具体的な金額は個別相談・説明会でお伝えしています。
-
物件にかかるもの
事務所の保証金・敷金、賃料、内装や区画の整備。訪問エリアの中心に近いほど賃料は上がりますが、移動時間が短くなり訪問件数を確保しやすくなります。
-
移動手段
訪問用の車両(軽自動車が中心)と駐車場。看護師の人数と訪問エリアの広さで必要台数が決まります。
-
設備・備品
パソコン、記録システム、通信環境、医療材料、感染予防の資材など。
-
人にかかるもの
開業前から発生する人件費。指定申請には人員が揃っている必要があるため、売上が立つ前から給与の支払いが始まります。ここが資金計画で最も見落とされます。
-
当社に加盟する場合
上記に加えて加盟金・保証金・システム委託費・ロイヤリティという費用の構成があります。金額・料率は個別のご条件により異なるため、個別相談と説明会でお伝えしています。
ホームページで金額を公開していないのは、隠すためではなく、エリア・規模で条件が変わるためです。選び方ガイドでは「その場で契約を迫らない」という当社の方針もお伝えしています。
売上はどう作られるか
訪問看護の売上は、訪問1件あたりの単価 × 訪問件数という、非常に見通しやすい構造です。
-
訪問単価は1万円前後
訪問1件あたりの報酬はおおむね1万円前後です(提供内容・保険種別・加算により変動します)。
出典:FC資料202604(当社の事業説明資料)
-
1日あたり4〜5件
看護師1人が1日に訪問できるのは4〜5件が目安です。移動時間が長いエリアではこれより少なくなります。
出典:FC資料202604
-
個人負担は1〜3割
利用者の窓口負担は1〜3割で、残りの7〜9割は医療保険・介護保険から支払われます。つまり売上の大半の支払元は国です。
出典:FC資料202604
-
目指す事業モデル
当社では3年で年商1億円・営業利益1,000万円を目指す標準的な事業モデルをご提示しています。これは目標であり、成果を保証するものではありません。エリア・採用状況・地域連携の進み方によって結果は変わります。
当社の標準モデル。実際の収支シミュレーションは個別相談で作成します。
なぜ運転資金が必要になるのか
訪問看護の売上は保険から支払われるため、サービスを提供してから実際に入金されるまでに時間差があります。一方で、看護師の給与・家賃・リース料はその間も毎月発生します。
さらに、開業直後は利用者が一定数に達するまでの立ち上がり期間があります。依頼元となる病院の退院支援部門やケアマネジャーとの関係が育つには時間がかかるためです。
この「入金の時間差」と「立ち上がり期間」の二重の期間を乗り切る資金が、開業費用とは別に必要になります。開業費用だけを見て資金計画を立てると、ここで行き詰まります。
入金サイクルの具体的な月数や、必要な運転資金の目安は、エリアと計画によって変わります。個別相談で一緒に試算します。
3年で考える理由
当社では、開業2ヶ月前・1ヶ月前の準備期間を経て開業し、そこから36ヶ月(3年)を見据えた事業計画をご一緒に作ります。エリアや規模に応じた複数のシナリオで検証できるようにしています。
1年で判断すると、立ち上がりの期間と本来の実力を混同してしまいます。3年で見ることで、採用の進み方・依頼の増え方・収支の改善を切り分けて評価できます。
加盟の流れとスケジュールは加盟の流れへ。